僕が歩いたホースボール記

ホースボールについて。ホースボールのおかげで気付けた事について。

30 幾つもの山や河を

 

 

新型コロナで自粛期間がありまして、

それまでも色々とピンチが多くて

個人的には、

年々、自分のおばあちゃんが昔作った俳句を思い出す事が多いです。

 

幾山河(いくさんが)

越え来し里や(こえきしさとや)

菊薫る(きくかおる)

 

意味は、

幾つもの山や河を越えて辿り着いた里で、

菊の香りがする。

 

色んな事を乗り越えた今この場所で、

ほんのりと薫る良い香りを味わっている。

 

初めてこの俳句読んだ時に、

おばあちゃん色々あったんよなあほんま。

って泣けました。

 

自分、誕生日迎えて36歳になったんですが、

今、ありがたい事に、若い人達に馬の事を教えさせていただいてて

すごく幸せです。

 

やっぱり、馬って技術なんで、頭に知識として入れて、更に体現しないといけないので、

生徒さん、みんなめっちゃモドカシイ瞬間を毎日味わうんですよね。

 

でもそれは、生徒さん達だけでなくて

インストラクター側、先生側も

めっちゃ悩んでいます。

 

その悩みは違っても

悩む気持ちは一緒のレベルなんですよね。

 

僕結構、生徒さんに

「先生どうしたんですか?」って聞かれる事あるんですが、

 

僕、分かりやすく凹んでる時があるみたいで、

「アカンかった…」って、

馬の調教で思ったところをやり過ぎたなあと感じたり、

足りなかったなあと感じたり、

次に修正しようって毎日思う日々なので。

 

まあ凹んだら、もう次にする作業があるから、

凹んでる時間は少なくて済んで有り難いです。

 

だから、僕は先生って言ってもらえる立場にあるんですけど、

単純に毎日、生徒さんと同じ気持ちが多少あります。

 

いつか、ニコラ・ティサードや、

ミケル・ルガールの様なプレーに少しでも近づきたいとか、

ルイフィリップみたいな選手になりたいって、

心の真ん中にあるんですよね。

 

だから、

ホースボールのメンバーにも、

それ以外で関わる生徒さんにも、

自分も学生ですっていう気持ちを持ちながらレッスンをさせていただいてます。

 

毎日毎日、

あーだこーだ言いながら、

うわーって思ったり、まじかーって思ったり、

しながら、

 

気づいたら、

自分も、初めて馬乗り始めた時より、

出来る当たり前が増えてるんですよね。

 

そういう時、

たまにご褒美として、

自分に少し自信を持つために

おばあちゃんの俳句を言葉にします。

 

幾山河

越え来し里や

菊薫る

 

これ口にすると勇気出るんです。

 

若い時には何にも思わなかったんですけど、

色々ありまして、

おばあちゃんの俳句の味が分かる様になってきました。

同時に『勇気』の重要性も分かる人に成ってきました。

 

『勇気』

これを生徒さんに湧いてもらえるような先生になりたいので、

関わるみなさま、

これからもよろしくお願いします。

 

誕生日に久しぶりの友達からメールもらったり、電話したり、

遠く憧れてる選手からメッセージもらえたり、

あーホンマに幸せやなあと思えました。

 

同じ目標のメンバーからもノートもらったり。

 

オモロイ未来の設計図かいて、

みんなと修正しながら、

みんなからもらえる『勇気』持って

また明日から進んでいきます。

 

みなさんめっちゃありがとうございます。

 

ではまた!