僕が歩いたホースボール記

ホースボールについて。ホースボールのおかげで気付けた事について。

33 ラミサカとトレイニー

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みなさま、こんにちは!

この写真はラミサカ号です。

 

全世界コロナ禍の中、

千葉県は全くコロナのニュースを見なければ、

去年の今頃と何も変わらなく、

 

自然は美しく、

冬の晴れたお昼は、

寒さの中に暖かい日差しという幸せな

ひとときを生み出していました。

 

コロナ禍で、遠方からのお客様を一旦閉じておりますが、

お借りしている施設などにもご迷惑にならない様に、

コロナ対策とサラブレッドであるレッスン馬の故障に配慮して以下の方で引き続き、受け入れております。

 

①自車で来られる方

②咳が出ていない状態の方

③熱の無い状態の方

④2週間以内に国内での新幹線、飛行機での移動のない方

⑤2週間以内に海外への渡航歴がない方

⑥ 体重が75キロ未満の方

 

です!

 

さて、話は戻って、

現在『ラミサカ』という馬をホースボール協会では所有しています。

 

この馬はオリンピックライダーの方が昔乗っていた乗用馬で、

馬の体がほぐれて柔らかくなっている時の背中は、

色々な馬に乗せていただいた僕の過去の経験の中でも1、2を争う素晴らしさです。

 

2020年の6月に騎乗した際にも、

「ホンマにこの馬最高やなあ」と思う状態でした。

 

しかし、

2021年になった27歳のラミサカは、

持病の慢性化していたフレグモーネが悪化して、獣医さんに見ていただく回数や注射をしていただく回数がとても増えてきました。

 

そんなラミサカも

調子の良い時は散歩に出掛けられます。

 

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散歩ついでに道草食うラミサカ。

 

と、研修生のツッチー。

 

彼は乗馬を始めてたった2年というのが信じられないくらい、

馬業界のどこに行っても喜ばれるであろう人財です👍

 

そんなツッチーが写真を撮る姿は、

警察の鑑識官にしか見えないくらい

違う道のプロの雰囲気が出ていました!

 

その道でもいけそうやなあと思いながら、

良い生徒さんが研修に来てくれて本当に嬉しく思っています。

 

馬事学院の生徒さんは、研修生という制度を使って、生徒さん自身が興味がある馬の施設にて、実際の職場を知るという素晴らしい制度があります。

 

今回、ツッチーはその制度を利用して、

研修に来てくれていますが、

改めて、馬事学院で2年を過ごした生徒さんはレベルが高いなあと思い知らされます。

 

老齢のラミサカと、

フレッシュかつ出来る男のツッチー。

 

タイトルに『トレイニー』と書いてあって、

それを馬名と思った方。

 

その気持ち分かります!

 

海外でトレイニーとの呼び方を研修生と知らなかった時に、

「なんなんトレイニーって?」と人か馬の名前やとしばらく思っていました!

 

そんなところから、

時が流れて、

研修生に来てもらえる状況にいるというのが、

昔から思うとコツコツ進んでるなあと思います。

 

しかーし、

 

こんなにもレベルの高い研修生に来てもらったからには、

めっちゃ今まで出来なかった部分をスパスパ!っと進めていけそうな、

そんな力強い気持ちになっております!

 

今日も色々とありました。

 

もう寝ます!

 

あ。Twitter始めました!

Instagramを再開します!

色々とまたよろしくお願い致します🙌

 

ではまたー!

 

 

32 恥だらけでも

2020年、今年も本当にありがとうございました。

 

新型コロナがありつつ、

皆様にもホースボール協会にも

色々とあった年だと思います。

 

ホースボール協会としては

馬事学院という場所で、

ホースボールの練習などをさせていただく中で、

たくさんの学生さんや、

先生方と過ごす時間がとても貴重な時間でした。

 

全員、馬に携わる人。

 

学生さんから、

あーなるほどと学び、

先生方からも

また

あーなるほどと学び、

 

聞かれれば、

自分の意見も伝えたり、

 

たくさんの馬に関するインプットとアウトプットが出来る場所で、

めちゃくちゃ面白かったです。

 

「そんなん恥過ぎて迷惑過ぎて死ぬわ」

と知り合いから、言われる事も多々ありましたが、

それでもホースボールを通して進みたい事、

作りたい世界があるので、

10歩進んで15歩下がる事もめちゃくちゃあるし、

「本当にすいません!」って事もまだまだありますが、

下がる時が来る事が分かりつつも、

それでも進みます。

 

もちろん最善の方法を選びたいですが、

時の流れと共にスン!と流れ去っていくので、

アホやなと思われる判断をしてしまっていても

進みます!

 

という事で新年は、

今一度、皆さまの知らないところで、

ギュンと下がってから、

また「お、進んでるやん!」と感じてもらえる様に活動していきますので、

2021年もまたよろしくお願い致します。

 

今年度も皆さま本当にありがとうございました。

 

それでは、みなさまも良いお年を!

 

西島 隆史

 

 

 

31 何度でも何度でも

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新型コロナウイルスの色々が世の中でありまして、

活動の自粛やら、

メンバーの移動問題や、

金銭面の色々の問題を、

なんとかかんとか乗り越えて、

この11月からホースボールの活動を再開しております。

 

まだまだコロナ禍ではありますが、

馬事学院さんの御協力や、

乗馬クラブや、乗馬のレッスンで教えさせていただいた方々、ホースボールのメンバーからのフォローにつぐフォローで、

ホースボールの人と馬のトレーニングが再開出来ております。

 

めっちゃありがたいし、本当に幸せです。

 

更に、引退馬で馬事学院さんでリトレーニングを受けた馬で、更にホースボールの適性があった3頭を購入しました。

 

その3頭を使って、

ホースボールレッスンや、

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選考会や、その他、乗馬の練習などをどんどんしていきたいと思います。

 

3頭の名前は

マルヨシャバーリー

チャンピオンゴッド

ジュフォン

いずれも競走馬名のままで

日本ホースボール協会の馬として

新たなスタートをこの3頭とともに切らせていただきます。

 

今までの馬の常識的に

競走馬上がりのサラブレッドなんて

ホースボールみたいな競技に転用は無理。

という風に言われる事も多々ありましたが、

ヨーロッパでは現に普通に行われていて、

実績もあるのと、実際に見て体験していたので、

 

この大好きな日本で、

より多くのサラブレッドやその他の馬でも、

ホースボールで使用する事によって少しでも、

救われる命があったり、長生きに繋がればめっちゃ嬉しいなと思っています。

 

ホースボールで世界を沸かしたい。

 

このコロナ禍でも、たくさんの人から

めっちゃたくさんの

『勇気』をもらいました。

 

勇気を与える側や受ける側になる日々で、

たくさんの感動に出逢っています。

 

ホースボールのお陰で僕は、

人知れず泣かせていただいてます。

 

これからもよろしくお願いします。

 

というか、

これからどんどん面白くなると思います。

 

それではまた!

 

30 幾つもの山や河を

 

 

新型コロナで自粛期間がありまして、

それまでも色々とピンチが多くて

個人的には、

年々、自分のおばあちゃんが昔作った俳句を思い出す事が多いです。

 

幾山河(いくさんが)

越え来し里や(こえきしさとや)

菊薫る(きくかおる)

 

意味は、

幾つもの山や河を越えて辿り着いた里で、

菊の香りがする。

 

色んな事を乗り越えた今この場所で、

ほんのりと薫る良い香りを味わっている。

 

初めてこの俳句読んだ時に、

おばあちゃん色々あったんよなあほんま。

って泣けました。

 

自分、誕生日迎えて36歳になったんですが、

今、ありがたい事に、若い人達に馬の事を教えさせていただいてて

すごく幸せです。

 

やっぱり、馬って技術なんで、頭に知識として入れて、更に体現しないといけないので、

生徒さん、みんなめっちゃモドカシイ瞬間を毎日味わうんですよね。

 

でもそれは、生徒さん達だけでなくて

インストラクター側、先生側も

めっちゃ悩んでいます。

 

その悩みは違っても

悩む気持ちは一緒のレベルなんですよね。

 

僕結構、生徒さんに

「先生どうしたんですか?」って聞かれる事あるんですが、

 

僕、分かりやすく凹んでる時があるみたいで、

「アカンかった…」って、

馬の調教で思ったところをやり過ぎたなあと感じたり、

足りなかったなあと感じたり、

次に修正しようって毎日思う日々なので。

 

まあ凹んだら、もう次にする作業があるから、

凹んでる時間は少なくて済んで有り難いです。

 

だから、僕は先生って言ってもらえる立場にあるんですけど、

単純に毎日、生徒さんと同じ気持ちが多少あります。

 

いつか、ニコラ・ティサードや、

ミケル・ルガールの様なプレーに少しでも近づきたいとか、

ルイフィリップみたいな選手になりたいって、

心の真ん中にあるんですよね。

 

だから、

ホースボールのメンバーにも、

それ以外で関わる生徒さんにも、

自分も学生ですっていう気持ちを持ちながらレッスンをさせていただいてます。

 

毎日毎日、

あーだこーだ言いながら、

うわーって思ったり、まじかーって思ったり、

しながら、

 

気づいたら、

自分も、初めて馬乗り始めた時より、

出来る当たり前が増えてるんですよね。

 

そういう時、

たまにご褒美として、

自分に少し自信を持つために

おばあちゃんの俳句を言葉にします。

 

幾山河

越え来し里や

菊薫る

 

これ口にすると勇気出るんです。

 

若い時には何にも思わなかったんですけど、

色々ありまして、

おばあちゃんの俳句の味が分かる様になってきました。

同時に『勇気』の重要性も分かる人に成ってきました。

 

『勇気』

これを生徒さんに湧いてもらえるような先生になりたいので、

関わるみなさま、

これからもよろしくお願いします。

 

誕生日に久しぶりの友達からメールもらったり、電話したり、

遠く憧れてる選手からメッセージもらえたり、

あーホンマに幸せやなあと思えました。

 

同じ目標のメンバーからもノートもらったり。

 

オモロイ未来の設計図かいて、

みんなと修正しながら、

みんなからもらえる『勇気』持って

また明日から進んでいきます。

 

みなさんめっちゃありがとうございます。

 

ではまた!

 

 

29 晴れた日に

 

現在、ホースボールの練習活動を休止しています。

再開は、政府や、自治体の方針に合わせてますので、それまで

色々と整えられたらなと思っています。

 

メンバーの練習したい気持ちがかなり強いのですが、

今は電話ミーティングなどで、

「あれどうしますか?」

「これどうしますか?」

「◯◯の事について◯◯したいんですが、

みなさんはどう思われますか?」

みたいな感じで、

今後の事を色々と決めています!

 

ホースボールのワールドカップも来年に延期になり、準備期間が長くなったので、日本のホースボールもオモロイ感じに仕上げたいと考えています。

 

そしてその第一弾に、

色々と亮治さん、史門さん、デザイナーさんが頑張って、

ホースボール協会のホームページが新しくなりました!

 

昨日も大雨でしたが、

僕らももれなく『電話ミーティング』で色々と修正をして、

めっちゃカッコよくなったホームページが更に修正されてるので見てみてください!

 

そして、

 

今からは

昔の話なんですけど、

 

今日みたいなとても晴れた日に

レックスが寝ていました。

 

 

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この日はすごく眩しいくらい

よく晴れていたのを覚えています。

 

レックスはサラブレッドで、

当時の僕は乗馬の事がまだあんまり分かってない時だったので、

今振り返っても、

乗ってどんな馬だったかはそんなに覚えていません。

 

ただ、レックスが障害を飛越した後に、

背中をいつもひねるので、

ひねられて落馬よくしてたなっていう記憶は思い出せます。

 

世話しててだと、

素直な馬だった印象があります。

イヤな時はイヤと言うような。

喜びは喜びで表現する様な。

そして、

レックスは放牧中に本当によく寝る子でした。

 

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レーックス!

って呼ぶと


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「ん?」

 

と、首だけ起きて、

こっちを見た後。

ただ呼ばれただけって分かった瞬間に、

またすぐ寝るっていう日常を今でもハッキリと思い出せます(笑)

 

いつも放牧でレックスが寝てる時に呼ぶの面白かったんですよね。

 

そして、

そんなレックスが養老牧場で亡くなったと人伝てに聞きました。

 

色々と大切にされて、

養老牧場で

かなりのおじいちゃんで亡くなりました。

 

今、自分がホースボールに関わってて、

サラブレッドの引退馬】の事を考える事が前にも増して多くなる日々に、

 

そんなタイミングで

レックスの死を知りました。

 

「養老馬として、

犬みたいになってるよ(笑)」と、

教えてもらってたので、

レックスってサラブレッドとしては

最高の晩年だったんじゃないかなと思います。

 

今までお世話になったどの乗馬施設の先輩も、

引退馬をリトレーニングして、

たくさんの馬の命を救ってこられてました。

 

今も、ホースボールで練習の時に、

場所を貸してくださってる馬事学院さんも、

本当にたくさんの引退馬を救うシステムで運営しておられます。

 

そんな風に

たくさんの先輩達が、

引退馬が活躍する場をつくる姿をいつも見ていました。

 

『馬が教えてくれる』

 

これは馬に携わる時に、

僕も使いますし、色んな先輩も使っている

よく使われる言葉です。

 

レックスが亡くなって

また、大切な事を教えてもらいました。

 

レックスが辿った生きた道は、

馬の幸せの最良のカタチのひとつやったんちゃうかなと思います。

 

レックスみたいに生きた道を、

歩める子がたくさん増えれば、

めっちゃいいよなあとやっぱり改めて思いました。

 

そんな

ホースボールでもより多くの引退馬に生きる道とか、流れをあげられたらなと

思った晴れた日でした。

 

レックスありがとね。

 

そして、早く、みんながどこでも自由に行ける日々が戻ってきて欲しいなって思います。

 

それでは、みなさんも良い一日を!